スピネルという名前は、ラテン語で「トゲ」を意味する「spina」、あるいはギリシャ語で「火花」を意味する「spitha」から来ているとされています。いずれも尖った先端を持つ八面体結晶として産出されることに由来しており、和名でもその特徴から尖晶石と呼ばれています。

多種多様な色合いを持つ石で、ピンクやレッド、パープルといった鮮やかなカラーから、グレーやブルー、ブラックなどのシックなものまで幅広い色調と美しさを見せてくれます。これらの色彩は、石に含まれる鉄や亜鉛、マンガンといった微量のミネラルによるものです。

ダイヤモンドに次ぐ高い硬度を備えており、宝石としての加工に適しています。また結晶内での光の屈折率が高いため、研磨することでキラキラと美しく輝きます。Hariqua（ハリックァ）では熟練の職人が丁寧に研磨し、華やかな色彩と光がより一層映えるジュエリーへとお仕立てしご紹介しています。

スピネルはその色合いによってエネルギーもそれぞれ異なりますが、全てに共通するのはカリスマ性や豊かさ、そして華やかさといった魅力的な要素です。

持って生まれた才能や魅力が恵まれた環境でさらに高められたかのようなそれらのスピリットは、まるで高貴で富裕な一族のメンバーのよう。

レッドやピンクカラーのものは、例えるなら大富豪の令嬢です。圧倒的な富とカリスマ性を備えながら、まるでゲームを楽しむかのように運命を操ってゆきます。色合いが濃いものは成熟した魅力が、淡いものは無邪気な性格が加わりますが、総じて華やかな存在感を備えています。

それに対してパープルカラーの石は、才気にあふれた姉娘といったところでしょう。素晴らしい美的センスを丹念に磨き上げ、才能を開花させると共に周囲を魅了する個性を発揮しています。

ダンディズムを体現するブラックカラーは、一家の主人としての勤めを果たす父親のよう。その成功と財力だけでなく、洗練された姿と振る舞いが尊敬を集め、誰もが頼りにする存在です。 ブルースピネルはこのブラックと、美意識や優雅さという点では共通していますが、違いはその能力を周囲の環境や人々にまで広めようとする姿勢でしょう。まるで意欲にあふれた若き後継者のように、一族の財産を活用し、世界を広げようと努力します。

そしてグレースピネルは、やんごとなき血筋に加えて天と繋がる光に満ちた才能に恵まれた存在です。一族に備わる優美さと富はもちろんのこと、全てを超越して羽ばたいてゆく高次の視点と翼を授けられており、最高のカリスマとして家族の愛と崇拝を受けるグレートマザーのような立場にあります。

あなたが置かれた状況やコンディションによって、最も必要なスピネルはその時々で変化するかもしれません。石たちの特性を知った上で、特にエネルギーが強く感じられるものを選んでみてください。個性豊かな色彩美と、それぞれに備わるエネルギーをお楽しみいただければ幸いです。